劇団
ステージプレイが招聘した劇団
インターナショナル・シアター
カンパニー・ロンドン
ITCL (International Theatre Company London) はフィジカルシアターというユニークなグロトフスキー・メソッドで鍛錬した演劇人によって1980年に結成されました。
元々 は The New Theatre(TNT)「新劇場」という名称でした。その後プロデューサーGrantly Marshall率いるADG Europe(www.adg-europe.com)がパートナーとなり、ヨーロッパではADG Europeという名称で、日本ではInternational Theatre Company London(ITCL)という名称にて公演を継続しています。
ADG Europeは、毎年、複数の作品を複数の役者グループによってツアーを組織しています。ツアー作品毎にオーディションにより選ばれた尖鋭の役者達が、何カ国もの国々でツアー公演を行う世界でも唯一の劇団です。
2014 年公演作品「ロミオとジュリエット」は、ドイツ、オーストリア、スイス、オランダ、フランス、スエーデン、デンマーク、ノルウェー、ルクセン ブルグ、アイルランド、イスラエル、ガーンジー島、ジャージー島、マン島、シンガポール、中国、日本の計17カ国(注:英国王室属領を1カ国としてカウン ト)で、9ヶ月間におよび世界ツアー公演が行われました。
日本では、WIZARD OF JAZZ『ジャズの魔法使い』で1992年初来日しました。WIZARD OF JAZZ『ジャズの魔法使い』は、1990年ミュンヘンビエンナレー演劇祭で最優秀創作戯曲としてイーヴニングスター賞 (“AZ Star”)に輝く作品で、ロシアの演出家メイエルホルドの信条であり又ITCLの基調音でもある”Tragedy with A Smile on Its Lips”「微笑をたたえた悲劇」を色濃く反映した作品が、日本でも好評となりました。 94年にはディケンズの『オリバー・トゥイスト』が銀座マリオン劇場で上演され、原作400頁が 「簡潔で、飽きさせず、生き生きとした作品に纏められている。」とJapan Times で評されました。
同時期に複数の演目がADG Europeの海外公演ツアーとして上演されていますが、日本では、シェイクスピア、ディケンズ、ワイルドなどの古典長編作品を中心とした公演が20年以 上続けられています。国内の教育機関での主催公演を軸に、東京、関西、仙台での一般公演を行っています。
TNTブリテン
TNTシアターは1980年代にイギリスで設立されました。英国ではじめて適切な資金を得た実験的劇団のひとつであったトリプル・アクションから3人の役者が袂を分かちましたが、そのうちの一人が、TNTの芸術監督ポール・ステッビングズでした。TNTシアターの背景と原動力は海外の、とりわけグロトフスキ(ポールがポーランドやイギリスでトリプル・アクションと共にそのトレーニングを受けていた)から、またブレヒトやバルバ(オディン劇場)から来ていました。
1993年にポール・ステッビングズはグラントリ・マーシャルと出会い、TNTは次第にその傘下でプロデュースされ始め、やがてポール・ステッビングズが双方の芸術監督となります。TNTとITCL/ADGヨーロッパがよく共同で仕事をしているのはそのためです。
2001年に、ポールは自分たちはシェイクスピアに挑戦すべきだと考えました。TNTのマクベスがその成果でした。身体的な演劇、音楽的な演劇を取り入れ、超自然的なもの押し出しながらもシェイクスピアが意図した歴史的文脈にとどまることで成功を収めました。これはそのプレミア以来、世界でこの悲劇の最も上演されているバージョンとなっています。
それ以来彼らは一連のシェイクスピア作品を創り上げましたが、その作品群は以下の通りです。マクベス、真夏の夜の夢、ハムレット、ロミオとジュリエット、リア王、じゃじゃ馬馴らし、オセロ、から騒ぎ、ベニスの商人、テンペスト、十二夜、そしてジュリアス・シーザーの広く喝采されたバージョン。これらの作品の多くは、ときには異なる言語において、再演され脚色されています。作品の根底にあるのは、物語を語ろうとする欲求、TNTのスタイルを戯曲にもたらそうとしつつも、戯曲自身を息づかせ演出家の(あるいはデザイナーの)エゴで押しつぶさないようにする欲求、その本質を追求してテキストに沿って演じようとする欲求です。TNTのシェイクスピアシリーズは、過去10年間、他のいかなる劇団よりも多くの人々、多くの国々が見ています。TNTのスタイルはとりわけシェイクスピアの作品に合致しているようで、これがニカラグアからカンボジア、ベルリンからアトランタ、ロンドンから上海までの大きく異なった会場で評価されてきています。
アメリカン・ドラマ・グループ・ヨーロッパ
アメリカン・ドラマ・グループ・ヨーロッパは、オハイオ生まれのグラントリ・マーシャルによって1978年にミュンヘンでつくられました。それは当初、最初の公演が行われたミュンヘン大学と結びついていました。その活動はまもなくミュンヘンの他の劇場へと拡大していき、ドイツの他の年でも客演を行うようになりました。拡大は続き、ヨーロッパとアジアの多くの国々が含まれるようになっています。
アメリカン・ドラマ・グループ・ヨーロッパの目標は、世界のできる限り多くの国々で質の高い演劇公演を行うことで、ステージプレイ・ジャパンは彼らの公演に20年以上にわたって彼らの公演を提供しています。
役者たちは主にロンドン、ニューヨーク、パリから来ており(フランスの演劇上演が我々のレパートリーに加わった)、作品はそれらの場所でキャストが決められ、演出が行われています。上演された戯曲はイギリス、アメリカ、フランスの古典および現代の戯曲を含んでいます。
ITCLの芸術監督ポール・ステッビングズについて読むにはここをクリック
“創立以来、芸術監督を務めるポール・ステッビングズは“芝居とは異文化コミュニケーションの媒体でもある”と信じ、終始国際的な立場で活躍、ここ数年来、英国ベースの劇団で最も多い海外公演をこなしています。” ...


ITCLの演劇哲学、芸術監督ポール・ステッビングズのメッセージを読むにはここをクリック。
“演劇は、その創造の過程および最終的な上演において人々を結びつける社会的な芸術であります。演劇が障壁を超えて人々を結びつけます。ますます単一的になり粉砕したテクノロジーの世界で演劇は別の可能性を我々に与えてくれます。” ...