『ハムレット』2003年公演
ヨーロッパ公演の記事
ポール・ステッビングズ脚色・演出
プラハ城でのHamletは白熱的な公演だったと言える。なりやまない拍手が城中に響きわたった。
ポール・ステッビングズのキャストと演出はシェイクスピアが21世紀になっても何故その魅力を失っていないかということをつぶさに証明したといえる。
Luxembourg Wort (main paper Luxembourg)心も身体も虜にされる、世界一流のシェイクスピア.作品。
The Observer, Britain歌、ドラム、ギター、ヴァイオリンなど役者たちの生演奏が各シーンに色彩をあたえていく。一人四役をこなしながらの、7名の役者の早業が見事。コメディ・シーンが悲劇の後に続き、悲劇的対立が昂揚するにつれ、絶妙なリズムで、遠心的な渦がひろがっていく。役者たちの演技力、鍛えられた技術などと相まって、3時間の間誰もが魅せられた舞台だった。まさしく、この悲劇を聴衆がもろに“立ち会った”の感があった。
Augsburger Zeitungハムレットは迷い、彷徨う男。復讐への渇望と思い悩む心を胸に秘めながら、じっと考え込む王子。これがこれまでのハムレット像であった。然し、ハムレットは自分をとりまく他者を自在に動かすのだから、闊達な活動家でもある。少なくとも、抑制のとれた行動派タイプといえる。
400年前に書かれたシェイクスピアの戯曲の演出にあたり、TNTのポール監督は後者の立場をとる。結果としてポールの『ハムレット』は観る者を完全に魅了し、誰しもの心を虜にした。ブラボーがこだまし、総立ちになった観衆の鳴り止まぬ拍手がニューベンスタイン城に響き渡った。
MITTELDEUTSCHE ZEITUNG